大企業だけでなく、中小企業事業主にもパワハラ対策が必要です。
私が大学生の頃、文学部のため卒業論文が必須事項でした。
社労士の試験勉強中という事もあり、『蟹工船』をテーマに執筆しました。
『蟹工船』とは、労働者のことを執筆したプロレタリア文学で、
小林多喜二という作家が命をかけ完成させた作品です。
出稼ぎ労働者に対して雇用者側が非人道的行為を行い、
利益のほとんどを搾取していましたが、
ある時労働者が団結してストライキを起こし、資本側と戦うという内容です。
発表された当時(昭和4年頃)は軍国主義が進められていた為、
小林多喜二は共産主義の反政府活動家として特高警察から常に命を狙われ、
最期は警察署に連行され数時間後には死亡しました。

そんな作品を読み、学生時の私は「日本人はもっと声を上げなくてはいけないのではないか」と、
卒論に書き綴っていました。
今思えば社会人になる前で、無知ゆえの青さがあったかもしれません。
ただ、10年前は過労死のニュースを多く目にしており、
(関心を強く持っていたので目に留まっただけの可能性もありますが)
自分の周りでも過労死や、過労による心神耗弱での自死がありました。
当時は資格の学校などで知り合った社会人とのお付き合いが多かったので、
社労士の勉強をしていると話すといろいろなエピソードを教えてくれました。
会社の窓から突然飛び降りてしまったり、
残業続きで自分の疲れを自覚しないまま心臓発作で朝目覚めなかったり。
そんな事になる前に抵抗できなかったのか、
死に追いやったと思われる張本人は何一つ咎められず
元気に出社しているなんて事が許されるのかと、とても悔しかったのを覚えています。
ジョナサン傷害事件の被害者も、
上司から暴言を吐かれ全身打撲、あばらの骨折などさせられたのにも関わらず、
恐怖で誰にも相談できなかったと話しているそうです。
先日、この事件での骨折と打撲が労災認定されました。
被害者の方が一刻も早く心身ともに回復されるよう、
また、こんな悲しい労災が今後は起きないことを祈ります。
2022年4月より、中小企業事業主にもパワハラ防止措置が義務化されました。
パワハラ、マタハラ、セクハラ対策を講じることは従業員を守るだけでなく、
会社側が理不尽に責められる事を防ぐ効果もあります。
また、良い従業員が長く勤めてくれる環境を整えることにも繋がります。
まだ対策されていない方、対策はされているが効果が出ているのか、
従業員が何を感じているのかが分からない、という方はぜひご相談ください。
アンケート、セミナー、就業規則の制定等、各種承っております。

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